2013年5月18日にDSM-5が発表された。
基本的には、このDSM-5発表の後に刷られたものがのぞましい。
例 「標準精神医学6版」医学書院 2015年3月 など
精神医学ハンドブック7版 2010年 山下 格
これは北海道大学のシラバスにもある定評のある名著である。
精神医学ジャーナル 〜ストレスや悩み、心の疲れを緩和するサイト〜
DSM-5、ICD-10に対応
2013年5月18日にDSM-5が発表された。
基本的には、このDSM-5発表の後に刷られたものがのぞましい。
例 「標準精神医学6版」医学書院 2015年3月 など
精神医学ハンドブック7版 2010年 山下 格
これは北海道大学のシラバスにもある定評のある名著である。
認知療法(にんちりょうほう、Cognitive therapy)とは、アーロン・ベックが発案した療法である。
人が成長するにつれ固定的なスキーマが形成され、それに基づいて歪んだ思考方法や考えが自然に浮かぶ自動思考が起こっており、そうした認知の歪みに焦点を当てて、認知を修正することで症状が改善されるとされる心理療法である。
認知療法はもともと、うつ病の治療方法であった。うつ病患者の認知、ものの見方や考え方の歪みに着目して、それを現実のものに修正することによって、うつ病そのものを治療しようとしたのが認知療法である。
最近では、認知、感情、行動が悪循環をなすというモデルに修正され、実際の治療方法としては、行動療法的な方法も取り入れられ、認知療法と行動療法は、特徴に違いはあるものの、車の両輪のように発展し、認知行動療法というように総称されるようにもなってきている。
イギリスの国立医療技術評価機構(NICE)の臨床ガイドラインでは、うつ病、PSTD、強迫性障害の適応に認知行動療法を含めている。また、アメリカの民間の保険会社も認知療法の治療効果を承認している。
そのほか、学業や仕事などの目標達成、薬物(アルコールやニコチンなどを含む)依存症、不安障害、双極性障害、自尊心の低さ、さまざまな恐怖症、統合失調症、薬物乱用などに効果的であるとされている。
森田療法とは、わが国の精神科医、森田正馬が創始した、日本独自のすぐれた治療法です。
森田療法は、もともと神経質タイプの神経症に効果的であるといわれてきました。具体的には、対人恐怖や広場恐怖などの恐怖症、強迫神経症、不安神経症(パニック障害、全般性不安障害)、心気症などが主たる治療の対象であり、これまでに高い治療効果をあげてきています。
その後、森田療法は、神経症のみならず、慢性化したうつ病やがんの患者のメンタルヘルスケアの向上など、幅広い分野で応用されています。次第に国際的にも普及しつつあります。
森田療法の基本的な観点は、神経症者の人々の根底にある「不安」に対して、それを異常な心理現象ととらえない事です。むしろ、より良くいきたいという人間本来の欲望が強ければ強いほど、その裏返しとして死の恐怖に由来する、様々な不安もまた強く自覚され、これが人間心理の両面であり、自然な心であると考えたのです。故に、自らの不安や恐怖だけを取り除こうとしようとするあまり、かえってそれらの感情にとらわれ、不安や恐怖が一層強くなるという悪循環であると理解します。
すなわち森田療法では、神経症の発症原因を、神経質な性格を基盤に、特有の心理的メカニズムで発症すると考えたのです。その心理的メカニズムとは、精神交互作用であり、思想の矛盾と呼ばれる不可能を可能にしようとする、心の葛藤であると説明したのです。
このような背景のある神経症の治療法とは、「こだわらず」「あるがまま」に感じながら、不安や症状を排除しようとする努力はやめて、そのままにしておく態度を養う事です。そのために、不安は不安のままに、なすべきことを行動し、一生懸命に生きるという事を教え、実践させる治療方法です。治療方法には軽度の場合には、通院治療で、重度の場合には専門の施設に入院する療法が適用されます。
森田療法は健康な人が学んでも参考になるところが大きく、不安神経症や強迫神経症にも有効なケースが多いのです。
不安障害とは、不安や恐怖を強く感じる精神疾患の総称で、パニック障害や強迫性障害、社交不安障害や全般性不安障害などが含まれます。
1970年代に抗うつ薬として開発されたSSRI(セロトニン受容体にだけ作用して脳内のセロトニン量を増やす薬)がうつ病だけでなく、不安障害にも効果を発揮する事が分かり、不安障害においてもモノアミン系神経伝達物質の一つである「セロトニン」が関与していると言われるようになりました。
これが不安障害のセロトニン仮説の始まりです。
その後の研究で、不安障害では、扁桃体(側頭葉の内側、海馬の近くにある)の働きに異常があり、通常よりも過剰に働いていることが分かってきました。
扁桃体は、情動に関係しているため、扁桃体の働きが過剰になると、不安や恐怖を強く感じるようになります。また、扁桃体は、セロトニン系神経が作用している部分で、セロトニンによって、その働きが抑えられるということも分かってきました。
つまり、不安障害では、セロトニンの分泌低下があり、そのことが扁桃体の過剰な働きを引き起こしている原因で、不安や恐怖を強く感じるようになる不安障害の症状を起こしていると考えられています。
不安障害の治療法にはいろいろな種類があります。
森田療法、認知療法、行動療法などが有効だとされています。
ストレスとは、生活上のプレッシャーおよび、それを感じたときの感覚であると定義される。
ストレスの概念は、1930年代の生理学者のハンス・セリエの研究に起源があるとされている。このテキストでは、精神的なものだけでなく、寒さ熱さなど生体的なストレスも含む。
セリエは、臓器の祖抽出液やホルマリンなどの毒物の注射、出血、寒さなどの身体的な刺激、あるいは押さえこみなどの感情的な刺激によって、実験動物に副腎皮質ホルモンの分泌増加という共通の変化が生ずることを発見した。
セリエは、このように数々の異なった身体的および感情的刺激という非特異的な刺激によって、副腎皮質ホルモンの分泌増加という「共通」の変化を生ずる現象を「ストレス」と名づけた。
しかし、近年の2012年の研究では、ストレスが健康に影響を与えると認識している群の死亡率が43%高まることが分かっている。逆に認識していない群はそうではない。そのようなストレスに対する認識の影響の研究が進展している。
1914年に生理学者のウォルター・キャノンは、精神的な意味に加え、酸素不足など今日使われているような意味で使っていた。ストレスの研究者の中には、このキャノンを研究領域の生みの親とする意見もある。
また、キヤノンホメオスタシスという概念を提唱した。
1936年、ハンス・セリエは、「各種有害作因によって引き起こされる症候群」を発表し、当初ストレスという言葉が受け入れられなかったため、有害作因というに用語を使ったが、これが次第に受け入れられていった。セリエは、ストレスを引き起きおこしているものを、ストレッサーとして造語して区別した。
セリエは、1956年に『現代社会とストレス』(The Stress of Life)を出版し、一般向けに初めて概説した。これは1976年に改定版が出版され、日本語訳も出ている。
『現代社会とストレス』1976年版の第1部では、全身適応症候群を提唱し、はじめに警告反応として副腎皮質、リンパ管、腸内腫瘍がの3徴候を示し、次に抵抗期では徴候が無くなり、最後に生体が崩壊するとした概念が提唱された。第2部は、ストレスという用語についてであり、用語の普及と共に用語が混乱したため、「生体組織内に誘起された、あらゆる変化からなる特異的な症候群の示す状態である」と定義した。また、第5部では、ストレスの研究から人生について割かれており、自分のストレスの度合いを知ることで他者を同じように愛することができ、「愛他的利己愛」の中に答えがあるとした。
日常生活においてストレスに対処する技法には様々なものがある。以下の一覧には、低ストレスレベル、一時的なもの、生物組織的なもの、高ストレスレベル向けなものなど、様々なものが含まれる。
ストレス解消の方法
以下の方法が効果が認められている。
認知療法
趣味をもつこと
瞑想
腹式呼吸 深呼吸
読書
祈り
リラクゼーション
創作活動
有酸素運動
温泉
自然療法
代替療法(臨床的に確立されたもの)
時間管理 計画と実行
音楽の鑑賞 音楽療法
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