不安障害について

不安障害とは、不安や恐怖を強く感じる精神疾患の総称で、パニック障害や強迫性障害、社交不安障害や全般性不安障害などが含まれます。
1970年代に抗うつ薬として開発されたSSRI(セロトニン受容体にだけ作用して脳内のセロトニン量を増やす薬)がうつ病だけでなく、不安障害にも効果を発揮する事が分かり、不安障害においてもモノアミン系神経伝達物質の一つである「セロトニン」が関与していると言われるようになりました。
これが不安障害のセロトニン仮説の始まりです。
その後の研究で、不安障害では、扁桃体(側頭葉の内側、海馬の近くにある)の働きに異常があり、通常よりも過剰に働いていることが分かってきました。
扁桃体は、情動に関係しているため、扁桃体の働きが過剰になると、不安や恐怖を強く感じるようになります。また、扁桃体は、セロトニン系神経が作用している部分で、セロトニンによって、その働きが抑えられるということも分かってきました。
つまり、不安障害では、セロトニンの分泌低下があり、そのことが扁桃体の過剰な働きを引き起こしている原因で、不安や恐怖を強く感じるようになる不安障害の症状を起こしていると考えられています。

不安障害の治療法にはいろいろな種類があります。
森田療法、認知療法、行動療法などが有効だとされています。

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